初回はダイヤ改正の概要と、新型気動車「DECMO」について、2回目は「区間快速いしかりライナー」廃止について、3回目は特急列車について解説していきました。4回目となる今回は「快速エアポート」の増発や「特別快速エアポート」について考察をしていきたいと思います。
ダイヤ改正の概要と「DECMO」に関する記事はこちらから
「区間快速いしかりライナー」に関する記事はこちらから
特急列車に関する記事はこちらからそれぞれ読むことができます。
快速エアポートに関する変更点
快速エアポートに関する変更点は3つあります。1つ目は札幌駅5時50分発の「快速エアポート50号」の新設です。2つ目は今まで1時間当たり4本だった快速エアポートが1時間当たり5本となったことです。3つ目は朝に札幌駅から出発する66号と80号、夜に新千歳空港から出発する207号と219号が途中に新札幌駅と南千歳駅のみに停車する特別快速として運行されることになりました。順番に解説していきます。
快速エアポート50号
今回の快速エアポート50号の新設は良い改正だったと思います。これによって新千歳空港から早朝に出発する便に搭乗する際に時間に余裕をもって登場することができます。また、接続もある程度考慮されており、手稲駅から札幌駅は各駅停車で運行するため、これらの沿線の方は乗車することができます。また、江別駅から来る列車も白石駅で接続することになっています。ただ、札沼線(学園都市線)からは次の快速エアポート60号が直通運転をするため、接続が考慮されていません。
しかし本当に問題があるのは札幌市営地下鉄です。JRのことは他人事といわんばかりに協力する姿勢が全く見えません。なぜなら、札幌市営地下鉄は午前6時に各始発駅と南郷7丁目駅から始発が出発するため、快速エアポート50号はもちろん、快速エアポート60号などの6時台前半に札幌駅から出発の列車にも乗ることができません。
快速エアポート増発
今回のダイヤ改正で快速エアポートが1時間当たり1本増発されました。そのため、1時間当たり5本の快速エアポートが札幌駅から新千歳空港駅の間を走行します。少し普通列車の走行に影響を与えているような部分もありますが、快速エアポートはいつ乗っても混んでいるイメージがあるので、そこを考慮に入れると、今回の増発は正解だったと思います。
特別快速エアポート
今回のダイヤ改正の目玉ともいえるのが、「特別快速エアポート」だと思います。この列車は途中、新札幌と南千歳にしか停車しないので、空港へ向かう列車の混雑緩和と、速達性の向上という一石二鳥な改正だったと思います。ただ、まだ本数が1日2往復と少ないため、今後のダイヤ改正で1時間1本といったように増発されるのかどうかが見ものです。筆者は今回のダイヤ改正で設定された2往復は観測気球のようなものだと思っているので、今回の結果がよければ新たに増発されると思います。
まとめ
今回のダイヤ改正で快速エアポートは圧倒的に利便性が向上し、大成功だったと思っています。しかし、札幌市営地下鉄の協力なしには成り立たない部分もあるので、そのあたりの働きかけをしてもらえればさらに良いと感じました。
今回でJR北海道のダイヤ改正考察シリーズは終了です。次回の予定は決まっていませんが、なるべく皆様を楽しませることができるブログ作りを心掛けていきますので、お気に入り登録などよろしくお願いします。