今更ですが、2020年のダイヤ改正の考察をしたいと思います。なぜ、この時期にしたかというと、ダイヤ改正の結果がよくも悪くもはっきりとしてくる時期な為です。
2020ダイヤ改正概要
今年のダイヤ改正での大きな変更点をまずはご紹介します。まず、小樽駅から長万部駅までの通称山線区間への新型気動車「DECMO」ことH100系の導入です。次に、函館本線の小樽駅から岩見沢駅間で運行を行っていた「区間快速いしかりライナー」の廃止です。
そして、特急の名称から「スーパー」という文字が外れ、「北斗」や「おおぞら」、「とかち」の名称が復活したこと、「とかち」へのキハ261系の投入も忘れてはいけません。
さらに、途中駅が新札幌と南千歳のみの「特別快速エアポート」の新設や、快速エアポートの毎時4本から1本増発して毎時5本にしたことも大きなニュースとなりました。今回は「DECMO」に関係する考察をしたいと思います。
DECMOとは
まず、DECMOに関する知識があまりない人のために、DECMOとは何かを説明します。DECMOはただの愛称であり、正式名称は「H100系」です。
なぜこの愛称がついたかというと、モーターで走行するディーゼルカーという意味の「Disel Electric Car with MOtors」の大文字で表した部分を愛称として採用したからです。設計は、JR東日本が運用するGV-E400系とほぼ同様のものとなっています。
投入区間は?
投入区間は前述の通り、函館本線の小樽駅から長万部駅間いわゆる山線に投入されました。この区間に投入された理由として、札幌の運転所に車両を所属させることができるため、万が一不具合が起きたときにも迅速な対応がしやすいことと、この区間はローカル線とは言いつつも、需要がそこそこ多く、多客時に対応した内装を持ち合わせているH100系を投入するのに都合の良い区間だったからだと考えられます。
結果は?
DECMOの山線区間への投入ははっきり言って大成功だと考えます。筆者自身がダイヤ改正の前に山線区間に乗車した際は、キハ150系やキハ40系がこの区間を走行していたのですが、ボックスシートが多いため、多客には対応しずらく、ボックスシートで知らない方と相席するのは気が引けてなかなか座ることができないという方もいるため、混雑が余計にひどくなっていると感じました。
ご覧のように先代のキハ150系はボックスシートの部分が多くなっています。
しかし、今回のH100系は、長距離の移動には適していないものの、ロングシートが今までの車両よりも多くなったため、山線区間で特に混雑する、朝方の小樽から倶知安の間などでは持ち前の性能を存分に発揮してくれていると思います。これからも不具合が起きない限り活躍してくれることと思います。
まとめ
今回はここらへんで終わりにしたいと思います。次回も続編を公開する予定なので、でき次第続編のリンクを貼りたいと思います。続編を見逃がしたくない方は、ぜひこのページのブックマークをホーム画面に追加してください。
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