どうも、てつです。
今回は映画『あと1センチの恋』の考察をしていきたいと思います。
またこの記事は一部ネタバレ要素を含んでいる可能性があるので、まだ見ていない人は是非見終わった後に見てくださるとうれしいです。
この記事は筆者が思ったこと・感じたことのみで構成されています。一般的な見方とは異なっていたり、共感を得れないことがありますが、そっとしておいてください。
またこのほかにも様々な映画をレビューしたり、紹介していますので併せてご覧いただけると幸いです。
では早速。
あ、ちなみにこの記事は映画のあらすじなどの基本的なことをすっとばして、ただただ筆者が言いたいことを書く、ということが目的ですのであらかじめご承知おきください。
(この時点で文章構成めちゃくちゃですが。。。)
キーワードは「水」?
この映画のラストシーンを見ていたときに気になったことが一つあります。
それは最後の場面でアレックスがロージーが経営するホテルを訪れた時のことです。
ロージーはアレックスの突然の来訪に驚き困惑します。
そしてアレックスは”I guess I need a room.”とに話しかけます。
この”I guess”は直前の場面を受けたものなので、久しぶりの再会で、「どのような言葉から会話を始めてよいのかわからない」という感情と、周りの人々が気を使ってくれた上で、開業初日に一応お客としてホテルを訪れたということからの、部屋が欲しい=空いている部屋はありますか?という訳につながります。
やはり日本語に訳してしまうと本当の物語はわかりにくくなってしますのが残念。
その後ロージーは”Any baggage?”(荷物は?)と聞くと、アレックスは”No, I left behind”と答えます。
この表現はすばらしい!!!と思うんですよ
left + O(目的語) + behindの形をとると高校でならったと覚えている人も多いでしょうが、今回は目的語の部分が全くありません。
文脈上、「荷物」という目的語が省略されていると考えるのが普通です。
しかし、わざわざ大金をつぎ込んまでそのような表現にしたのでしょうか。、別にほかの表現でもよかったのでしょうか。
例えばI’ve brought no baggageとかnothingでも通じることは通じますよね。
そのように考えるならば、この表現でなければならない理由がきっとあるはずです。そしてそのように考えるのが私の好みの映画の見方です。
私が思うに、目的語の省略は「目的語」の意味を限定させたくなかったからでしょう。
この場面ではきっとアレックスはロージーに「何も持ってきてはいない」という意味、言い換えるならば「すべてを置いてきた」というような感じの感情をもってロージーの質問を返したのだとおもいます。
その後、ロージーがいきなり”so your wife?”とアレックスに聞き返すのも納得ですよね。
これが単に「荷物は?」「あっ、荷物は何も持ってきてないよ」って感じに話されると、いきなりロージーが「奥さんは?」と聞くことになり雰囲気ぶち壊しですよね。
だってこの映画は幼馴染との恋愛の成就の難しさを描いたもので、作中にも「すれ違い」や「お互いのことを気に掛ける様子」がさりげなく描かれているのに、あくまでもお客さんとしてやってきた幼馴染で大親友のアレックスに向かって「奥さんは?」なんて変な意味になってしまいますよ。
「ホテル」「妻いない」「長年の恋」なんて危険な香りするじゃないですか。
それもまたロージーが積極的に。。。
そんな解釈にしてはいけないんですよ。
ということで、「すべてを置いてきた」という表現が適切であり、「未練のなさ」や「覚悟」が現れている文章なのですよ。
*イギリス英語は日本語とすこし似ている性格があり、まどろこしく、周りくねって表現(婉曲)を多用する傾向があります。
そのあと”so, your wife?”と聞かれたアレックスは “won’t be joinnig me. We both knew wasn’t right”と答えます。
これは”(my wife) won’t (will not) be joinning me. We both knew (省略) wasn’t right”と理解するのが普通です。
単純に「別れた」ということではなく、「一緒に来る予定はない」くらいに収めたほうがいいかもしれません。
問題なのがこの後の文章です。
筆者も何回か繰り返し聞き直しましたが、この英文で正しいのかあまり自信がありません。
ただ、「結婚生活(the mariage)」とか「今の関係(the relationship of us)」とかしか入らないので、お互いが納得して、アレックスは一人旅だったと解釈するのがいいのではないでしょうか。
おそらく、アレックスの妻のバサウェイとの結婚式でのスピーチでロージーが
Final word of warning. Alex can hold his drink to an almost lethal degree as I discovered on my eighteenth birthday when he decided a night of tequila slammers was the way to go. Ooo. Well, you know when people say that they were so drunk that the whole night is a blank and you always go, “no way not possible.” Well… Believe me, it’s possible.
Choosing a… Choosing the person that you want to share your life with… ls one of the most important decisions that any of us makes. Ever. Because when it’s wrong, it turns your life to grey. And sometimes… Sometimes you don’t even notice until you wake up one morning and realize years have gone by.
We both know about that one, Alex.
Your friendship has brought glorious technicolor to my life. lt’s been there even in the darkest of times and I am the luckiest person alive for that gift. I hope I didn’t take it for granted. lthink maybe I did. Because sometimes you don’t see that the best thing that ever happened to you is sitting there, right under your nose. And thats fine too. lt really is. Because IVe realized that no matter where you are, or what you’re doing, or who you’re with…
I will always, honestly, truly, completely, love you.
Like… A sister loves a brother and a friend loves a friend. l’ll always stay in guard of your dreams, AIex. No matter how weird or twisted they get.
So, please, everybody, join me in a toast to the bride and groom.
なんていったので、それを受けたものであると思います。
長々とすみません。
最後に、見出しに「キーワードは水?!」といいましたが、その話をするのにかなりの時間がかかってしまいましたね。
申し訳ございませんでした。
この映画には「水」を想起させるシーンが多くあり、その多くが主人公のアレックスの「奇怪な夢」が話の話題となっているときの場面ときであることがとても多いのです。
最後のラストシーンも実はそうで、階段を共に上っていくときの話題が「彼の夢」で、一面の海を眺望できる部屋に2人で入っていきましたよね?
実はその他にも「水」を想起させるシーンと「夢」が関連しているシーンがあります。
例えば、ショートメールでアレックスの夢についてビーチではなしているシーンや、アレックスの髭が風呂場に落ちていたというシーン。
ということはこれは、「水」というものがある一種のアレックスとロージーを結ぶ接点とも言えなくはないのです。
そしてロージーが自分のホテルを海に作りたいと言って、ホテルを開業したということは、つまりはそーいうことだと思います。
最後に
いかがだったでしょうか。
あくまでも僕の推測の域を超えない「考察」なのでこれが正解ではないですし、一般欄ではありません。
しかし、見終わって映画について改めて考えてみて、その感想や考え方を他の人と共有するということは大変面白いので、皆さんもよかったらやってみてくださいね。
ではまた。