JR北海道2020年ダイヤ改正考察3 特急列車編 

JR 特急の画像

初回は、ダイヤ改正の概要と、新型気動車「DECMO」の導入について説明と考察をしていきました。2回目は「区間加速いしかりライナー」の廃止について考察しました。3回目となる今回は特急列車全般について考察していきたいと思います。

ダイヤ改正の概要と、「DECMO」の考察はこちらから
「区間快速いしかりライナー」廃止についてはこちらから読むことができます。まだ概要を知らないという方や、これらの記事にも興味がある方は読んでみてください。

特急列車に関する変更点

283系スーパーおおぞら

まず皆さんに今回のダイヤ改正で特急列車にどのような変更があったのかざっくり解説します。まず、「スーパー北斗」「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」の3種類の特急の名称から「スーパー」の文字が消えてそれぞれ「北斗」「おおぞら」「とかち」に変更になりました。

また、今までキハ283系気動車のみで運行されていた、釧路行き特急「おおぞら」に新たにキハ261系1000番台気動車が投入されて半数にあたる上下合わせて6本がキハ261系1000番台による運行になりました。「おおぞら」の釧路行きの3号、5号、11号と札幌行きの2号、8号、10号が261系1000番台に置き換えられ、釧路行き1号7号、9号と札幌行き4号、6号、12号は従来通りキハ283系気動車が使用されます。

もう一つあまり大々的には報道されていませんが、すずらんの指定席が従来4号車の1両のみだったのが、3号車も指定席となって2両に増加しました。それぞれ説明と考察を交えてご紹介します。

特急の名称からスーパーが外れた理由

そもそも、特急のスーパーという名称がついたのには訳があります。かつて「北斗」や「おおぞら」「とかち」には現在の特急「オホーツク」や「大雪」に使用されているキハ183系気動車が使用されていました。しかし、キハ183系気動車は国鉄時代に開発された列車であるため、高速走行の性能はそれほど高くなく、劣化も進んでいたため置き換えが決まりました。
ここで登場した車両が現在の北海道の特急網を作り上げている、キハ281系やキハ283系、キハ261系などです。これらの車両を導入した際に、既存の特急とは違うことを表すために「スーパー」の文字をつけて区別しました。

しかし、現在ではその路線を走行するすべての列車がキハ281系やキハ283系、キハ261系などに置き換わり、「スーパー」のついた特急になったため、区別をする必要がなくなったために、今回のダイヤ改正で上記の列車名からスーパーの文字が外れました。

キハ283系の置き換え

今回のダイヤ改正で先述の通り、キハ283系の「おおぞら」の一部の運用がキハ261系に置き換えられたので、キハ283系の今後について考察をしていきたいと思います。

ネット上には今回のダイヤ改正で運用を離脱したキハ283系の一部が廃車になるのではないかという憶測が流れています。実際、キハ283系の先頭車4両と、中間車4両が函館に試運転の表示をして回送されたとの情報が出ています。また、この回送された車両の中にグリーン車は含まれておらず、すべてモノクラスという編成だったようです。

283系はまだ廃車にならない?!

これは私の勝手な推測ですが、回送になった8両は廃車のための回送ではないと思います。理由はいくつかあるので、順番に説明します。

まず、キハ283系は特急「北斗」の運用に入っているキハ281系の発展形として作成された気動車です。そのため、設計最高速度が145㎞であり、性能はかなり高い気動車です。さらに、キハ281系の設計がベースなので、キハ281系の増結車としても利用することができます。また、行先表示がLEDになっていたり、霧の多い区間を走行するために前照灯が強化されているなど、性能が高いうえに、汎用性も高い車両です。

また、キハ281系が1992年から1993年の間に製造されたのに対し、キハ283系は現存する最古のもので1996年製造であるため、ほぼ構造が変わらないキハ281系が廃車になる前にキハ283系が廃車になるのは順番的に少し疑問が残ります。

劣化の面から見ても、ネット上ではキハ283系は毎日長距離を走行していたため、劣化が進んでいるとの声がありますが、それを言えば、キハ281系も同様です。さらに言うと、数年前にキハ261系を使用したスーパー北斗が増発される前までは、キハ281系はたった3編成で札幌駅から函館駅の間を5往復もしていたことがあり、キハ283系よりもさらに劣化が激しい可能性もあります。また、「北斗」が走行していた路線は海岸沿いが多いので、潮風による劣化もあります。

今回のキハ283系の函館への回送はキハ281系がカギとなります。キハ281系は基本編成がたったの3編成しかなく、増結車両も6両程度しかありません。そして、キハ281系はすべて函館の車両基地に所属しています。ここで思い出してほしいのが、キハ283系はキハ281系の増結車両に使用することができる点です。繁忙期の増結や臨時列車の運行が常態化している特急「北斗」は予備車が圧倒的に不足しています。そのため、今回のキハ283系の余剰車を函館に転属させることで柔軟な運用を可能にすることができます。

すずらんの指定席増加

特急すずらん画像

実は隠れたところで行われていたのが、札幌から東室蘭、室蘭の間を結ぶ特急「すずらん」の指定席車両の増加です。従来は4号車のみだった指定席に3号車も追加されました。「すずらん」に乗ったことがある方ならわかると思いますが、従来の指定席4号車は「uシート」で座席が他の車両とは座席が異なっています。しかし、3号車は従来と同じ座席のため、3号車を指定すると、少しがっかりするかもしれません。

まとめ

キハ283系はキハ281系と共通運用を組むことができる点や、性能が高いこと、キハ281系と比べるとまだ経年が浅いことなどを勘案すると、まだ少しの間は廃車が発生しないと考えます。

「すずらん」の指定席増加は一見すると、いいように見えますが、従来は指定席を取れば必ずグレードの高い席に座れましたが、これからはそうとも限らなくなるので注意が必要です。「すずらん」で指定席を取る際は4号車を指定することをおすすめします。

次回は快速エアポートについて書く予定なので、興味のある方はお気に入りに登録していただけると幸いです。

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