札沼線の「北海道医療大学駅~新十津川駅」が2020年4月17日、新型コロナウィルスによる影響で突然の廃止を迎えました。札沼線の廃止前に乗っておきたかった筆者としては大変残念な思いです。
なぜ廃止繰り上げなのか
私は今回の廃止繰り上げに大変な憤りを感じています。今まで札沼線を応援してきた、鉄道ファンを冒とくしていると思います。確かに、コロナウィルスのために、ラストランを行うと3密になり危険です。
しかし、廃止を繰り上げる必要はあったのでしょうか。コロナの影響というならば、設備をそのままにして運休し、コロナが落ち着いたころに1週間ほど運行し、最終日にラストランのセレモニーを行えばよいと思います。それを行わないというのは、JR北海道がただ単にコスト削減のために運行終了日を繰り上げたと考えざるを得ません。
JR北海道へのお願い
JR北海道にお願いしたいことは、もっと遊び心のある経営をして欲しいということです。
JRは国鉄から路線を受け継いだこともあり、地域交通として路線を守るという使命もありますが、それを実現するために赤字路線をどんどん廃止してしまっては守っていることにはなりません。
路線を上手に守るためには、JR九州のような独自の「おもてなし」を提供する観光列車で北海道を周遊するツアーを組んだり、かつて走っていたような「夜行列車」を復活させるなど、新規の需要を喚起するような経営をして欲しいと思います。