JR北海道が運行するグリーン車には長時間の移動も快適に楽しむことができるように様々な設備やサービスが用意されています。そんなグリーン車ですが、乗車する車両によって少しずつ特徴や違いあるのはご存知でしょうか。今回はそんな違いや特徴を車両ごとに紹介しつつ、JR北海道最強のNO.1グリーン車を決定していきたいと思います。
281系・283系グリーン車が安定のベスト
運用開始から30年が経過しようとしている281系・283系のグリーン車が最も優れているという結論に至りました。
281系・283系を最も優れているJR北海道のグリーン車に選出した理由は、グリーン車に入ったときに感じる「安心感」です。
たしかに運用から30年もののグリーン車ですので、ところどころで傷んでいる部分もあったりしますが、しっかりと予算を投じているなという印象を受けるとともに、落ち着きのある照明、利用するお客様のことを考えたシート、足置き、ドリンクホルダーなどの細かい心遣いが素晴らしいのです。
たとえば、281系・283系のシートは全身を包み込みつつ、ホールド感のあるモケットシートを採用しています。
曲線部を高速で通過することを可能にした「振り子装置」を搭載しているからこその理由かもしれません。そのため、曲線部を通過しても、体をしっかりと預けることができるため、長旅でも疲れにくいです。
細かな点で素晴らしいのが読書灯の位置です。先ほどの写真で見てみると、読書灯はシートの右上に取り付けられていることがわかります。
このためしっかりと本を照らすことができるほか、スイッチ類も手元にあるので操作も簡単です。
しかし、新型の廉価モデル261系ではこの当たり前ができていません。
上記の画像は261系のグリーン車に設置されている読書灯です。読書灯は頭上のコンパートメントに備え付けられており、手元を照らすためには一回席をたって調整しなければなりません。
うまく本の位置に合わせられないときは立ったり座ったりを何回も繰り返すことも。
また、スイッチも頭上にあり手を頑張って伸ばしても届くか届かないかという微妙な位置に。
同じグリーン車とは考えられません。
車内も高級感のある雰囲気
281系・283系の車内も高級感のある雰囲気で統一されています。
焦げ茶をテーマカラーとした車内は落ち着いた印象となっていますが、大きな窓のお陰で閉塞感はありません。
また天井照明の明るさも程よく、暖色系で眠りの邪魔にもなりにくいです。
一方、261系はというと天井はラベンダー色となっている他、LEDの明るすぎるライトが視線の先に設置されています。
夜遅い列車などでは絶対に運用に入ってほしくない編成となっております。
もうすぐ引退?!
実はこの281系・283系ですが、もうすぐ全面引退となってしまうのです。
運用開始から30年がたとうとしており、老朽の進行が原因で、すでに多くの車両は廃車・スクラップとなっています。
数年後には見られなくなってしまうこの素晴らしいグリーン車、ぜひお早めに体感して見てください。
まとめ
今回はJR北海道で最も優れているグリーン車はいったいなんなのかというタイトルで281系・283系グリーン車を紹介してきました。
同じ料金でも車内の設備などに大きな差が見られるJR北海道のグリーン車を利用するときは、時間の許す限り281系や283系を利用して行きたいですね。