3月19日に新型コロナウィルス感染拡大防止のために発表された緊急事態宣言が終わり、翌日の20日から三連休ということもあってか、家族連れでの買い物客などで大型商業施設は大混雑であった。
北海道知事の鈴木直道知事は18日の対策会議で、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした「緊急事態宣言」を19日で終了すると発表した。鈴木知事は「爆発的な感染拡大と医療崩壊は回避された」と強調し、今後は感染対策と社会経済活動の両立を目指す考えを示した。
これを受けて札幌市では、市民は外出をし、ショッピングを楽しむ様子が至る場所で多く見受けられた。
札幌市の平岡地区にある大型商業施設では、テナントのお会計を待つ列が店外へ続き、さらに店内に戻るという“異常”ともいえる長さになっており、ここ数年で見たことのない光景となっていた。
北海道知事による新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言は終わったが、政府やWHOなどは感染拡大防止策をとるよう民間や国民に呼びかけている。
政府は大規模なクラスターによる爆発的な感染拡大を防ぐよう、人混みは避け、十分な換気を行うなどの対策を求めている他、WHOも新型コロナウィルス対策として人と人の間に最低でも1メートルの距離を保つことを推奨しており、その意味では、感染リスクが非常に高い三連休が始まってしまったようだ。
新型コロナウイルスの影響を受けて、札幌市の中心部にあるデパートや百貨店はて営業時間を遅らすなどの措置を自主的に講じた。
デパートの関係者によると、「通常は比較的年齢層の高い世代が朝の開店を屋外で待つ姿が多く見られる」と明かしており、新型コロナウイルスの感染で重篤化しやすい層の集中緩和を図ったようだ。
一方、比較的重症化の可能性が低いとされ、本人も気づかずに感染拡大を助長しているという指摘もある学生などの若い世代が、開店時刻が午前11時となったことにより、開店を屋外で待つといった姿も多くなるという別の問題も生じている。
三連休の中日となった21日も商業施設の開店を待つ姿も多く、大通の西4丁目にある商業施設の前には学生や若い世代が開店を待つ姿が非常事態宣言解除前よりも多く見受けられた。
緊急事態宣言は終了したが、以前として新型コロナウイルスは猛威を振るっており、すべての人がアンチコロナウィルス対策を講じる必要があるだろう。