どうもこんにちは、先日アマゾンビデオとネットフリックスの視聴履歴を確認したところ2年間で700以上もの映画とドラマを見ていたことに驚いたてつです。(もちろん高校3年の時もやめられず大学受験失敗しましたが…。)
今回は3月ということで新しい生活が始まるという方も多いと思います。
そこで今回は、映画を見て大学受験で馬鹿を見た筆者が特にお勧めする新学期・新生活を迎える前にぜひ見ておきたいおすすめの映画を3つ紹介したいと思います。
1. My Intern(マイ・インターン)
My Intern(マイ・インターン)はオスカー賞受賞のAnne Hathaway (アン=ハサウェイ)と Robert De Niro (ロバート=デ=ニーロ)主演の映画です。
みなさんの中には「新生活」を「新天地」で迎える人も多いかと思います。
そしてこの映画は実にそのようなにぜひ見てほしい映画の1つなんです。
あらすじ
アン=ハサウェイ演じるジュールズはファッションサイトのCEOとして働いています。
また仕事に邁進するばかりでなく、家庭も大事にするような「理想の女性」であり、まさにみんなのお手本となる存在です。
そこにロバート=デ=ニーロが演じるベンが、ジュールズのファッションサイトの会社でインターン(見習い)として働くことに。
実はベンはジュールズよりも40歳も年上で妻に先立たれたいわゆる”独身老人”なのですが、70歳になった今も仕事に対する熱意はそのままで、「新天地」でも豊富な経験と知識を糧にして会社に貢献するというストーリーです。
筆者の熱弁
「上司が部下よりも若い」「部下に自分よりも年上の人が来た」という状況で働くことになったらみなさんならどうしますか?
筆者は、この問いに対する答えはアメリカでも同じように多くの人が探し求めているもので、この映画が一つの答えとなる存在だと思っています。
「年下の上司」が「年上の部下」に「どのように接して良いのかわからない。」ということや、「年上の部下」なのについつい「年下の上司」に対して「心にもないことを言ってしまう」ということ、よくありますよね。
でもこの2人は違うんです。
そして何よりもすごいことは、互いに一種の放任である無関心状態に陥ることなく、「お互いがお互いを必要としあう関係になる」ということなんです。
ジュールズよりも人生経験2倍のベンにも当然思うことはあります。
「うまくいかないこと」「今までと違うこと、(違う境遇に置かれているということ)」など70年もの人生の中でもまだまだ知らないこともあるベン。
そんなベンは年下のジュールズの下で謙虚に驕らず働くのです。
一方ジュールズはどうでしょうか。
ジュールズも初めは「どのように接するべきか」という普遍的な壁にぶち当たりますが、物語の中の様々な困難や逆境に立っていくなかで、豊富な経験と知識をもつベンを頼るようになっていきます。
そしてジュールズとベンはお互いに一種の「謙虚さ(Modesty)」と「リスペクト」を持ちながらかけがえのない関係性になっていくのです。
私がこの映画を見てふと思ったことは「カッコいい大人とは何か。」「無知の知による謙虚さ」ということです。
人はみな「知らないもの(無知)」を知らないうちに恐れます。しかし自分にもまだ「知らないことがある」ということを「知っている」=無知の知、という状態になれば、謙虚に物事に対してまっすぐ向き合うことができます(居敬窮理なんて言い方もあるかもしれませんね。)
ベンには無知の知があったからこそ、ジュールズと。またジュールズも無知の知を見出すことができからこそ、このような間柄になれたのではないかと思います。
最後に
このようなストーリーは現在の社会でも大変ホットな話題であり、社会的風刺と人々が考える機会を与えたという点でも称賛に値する映画だと思います。
現代では所謂「老後2000万円問題」などの影響もあり、社会的にも定年後の生き方が広く注目を浴びています。例えば、スターバックスコーヒージャパンは家事のスキルが高いとされていシニア世代の主婦などを、労働条件など一部緩和して積極的に採用するなど、シニア世代の再雇用に前向きな姿勢なのです。
この機会にぜひ見てほしい映画の一つです。
https://wwws.warnerbros.co.jp/myintern
2. The Firm(ザ・ファーム)
この映画について
あらすじ
トム=クルーズ演じる主人公のミッチは ハーバード大学を優秀な成績で卒業した超エリート。超優秀なミッチはある法律事務所(ファーム)から内定を受けることに。豪華な家、高級車、など素晴らしい労働条件が提示され、大喜びで就職するミッチ。しかし、ミッチはこの事務所には謎の死を遂げた4人の弁護士がいたことを知ったことを契機として、さらにミッチは事務所とシカゴのマフィアとの繋がりを知っていくという物語です。
この映画の魅力
この映画のキーワードは「何事にも裏がある」ということだと思います。
よく「只より高い物はない」などいうことがありますが、そのような甘い話に高学歴であるにも関わらず、まんまと乗ってしまった主人公ミッチ。
そのミッチのマフィアとの攻勢をスリル満点に描いたサスペンス映画です。
きっとポップコーンを食べていた手は、次第に止まっていき、映画が終わるころにはポップコーンを持っていたということさえ気づかないかもしれないくらい熱中して見入っていること間違いなしです。
1993年制作のちょっと昔の映画ですが、若々しいトム=クルーズの演技も見ものですので、ファンの方も必見の映画となっています。
3. WHIPLASH(セッション)
あらすじ
世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われ、「スパイダーマン」などでも活躍したベテラン俳優のJ・K・シモンズ演じるフレッチャーの指導を受けることになる。しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていく。
おすすめの理由
この映画は見る人にとって大きく評価が分かれる映画だと思います。「音楽」を経験したことのある人にとっては、一度のミスがどれほどまで全体の完成度に影響をするのか、そして完璧な音楽というのは才能なのか、それとも努力によってでも完成できるのか。一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
「狂気」の指導を行うフレッチャーと、その指導にすべてを投げ打ち、すべてをささげるニューマン。
「音楽」の世界の厳しさと、「音楽」の怖さを同時に描いた素晴らしい映画だと思います。
とはいうものの、音楽の世界を経験したことのない筆者でも大いに楽しむことができた理由は、画面に引き付けられるような圧倒的なストーリー性と音楽と映像が一緒になったコンテンツです。
「狂気」の描写に目を背けてしまいそうに何度もなりますが、一方で目を離すことができない自分。
また話は変わりますが、音楽大の教師をフレッチャーが指導したというところから「教育論」」についても考えることができると思います。
近年、「体罰」は指導ではないという風潮が高まりつつあります。しかし、一方では軍隊などの短期間で効率的に特定のスキルを習得させるという一定の条件下においては絶大な効果を発揮します。
その是非についてもある一種の判断材料を与えてくれるのではないでしょうか。