JR北海道は721系の後継車を製作せよ!

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ダイヤ改正の考察シリーズが終わり、何かネタはないかと考えていたとに721系の引退がそう遠くない将来にあることを思い出しました。しかし、721系の後継車と呼べる車両は未だに製作されていない状況なので、今回のような記事にしてみました。

721系とは

721系画像

721系はJR北海道が1988年から2003年の15年間に渡って生産を続けた近郊型の列車です。長い間生産が続けられたこともあり、1次車から8次車まで生産された時期によって多様なバリエーションがあります。

例えば、1次車などの初期に生産された車両は全席転換クロスシートでデッキが装備されていますが、比較的最近に製造された8次車などはドアの近くが2席のロングシートになっていたり、デッキが廃止されて多客に対応することができるようになっています。また、指定席uシートの座席も最新型の733系と同様のものを採用しています。

721系の後継車を製造するべき理由

721系の車内画像

早速本題の721系の後継車を製造するべき理由を説明したいと思います。

まず、721系の後継車を製造するべき理由の1つにJR北海道の路線の特徴が挙げられます

JR北海道は長距離を長時間走行する列車が多いため、乗客がゆっくりとくつろぐことができる座席を提供する必要があるためです。

それが721系に装備されている転換クロスシートのような進行方向に向かって座ることができる設備です。長時間走行する列車としては小樽駅から滝川駅まで2時間31分をかけて走行する列車があります。この区間を通して乗車する乗客は少ないかもしれませんが、長い時間をかけて走行するので、ぜひ客室設備を充実させた車両が欲しいと思います。

現実的に721系の後継車ができたら入ってほしい運用は、1時間ちょっとの時間をかけて新千歳空港駅から小樽駅まで走行する快速エアポートの運用です。これは実際に乗車して乗り通す方も多いでしょうし、いくら指定席uシートがあるとは言っても数が少ないため、転換クロスシート車を運用に入れる価値はあると思います。

2つ目の理由として観光面で考えたときに、クロスシートのほうが都合がよいということが挙げられます。JR北海道は観光にとって欠かすことができない交通手段であるので、このことを考慮して次世代の車両づくりに携わってほしいと思います。

ロングシート車の場合、絶景スポットに背を向けて座ってしまった場合、その景色に気づくこともできないかもしれませんし、景色を見るのにも振り返ったりしなければいけないなど一苦労です

しかし、クロスシートにすれば、寝ていたり、よっぽど何かに熱中していない限り景色に気づくことができますし、景色を見るのにも少し横を見るだけなので景色が見やすくなります。

混雑対策は?

転換クロスシートの車両を導入する際にネックになるのが混雑対策だと思います。個人的に対策を2点考えたので書いていきます。1点目は、デッキの廃止です。上記の写真のようなデッキなしにすれば、多少は混雑緩和につながります。そして、2点目は1つの編成の中にロングシート車両と転換クロスシート車両をバランスよく組み込むことです。例えば、3両で1つの編成を組んでいる場合は、中間車を転換クロスシートにし、6両で1つの編成を組んでいる場合は1両目と6両目と両側の先頭車を転換クロスシートにするといった感じです。あくまでも一つの例です。こうすることで通勤から観光まで1つの編成で多様なニーズに対応することができます。

ちなみに、このような一部をクロスシートにするという編成の組み方は、関東地方を走っているJRの一部の車両でも実施されている編成の組み方のパターンです。なのである程度実績があるといえそうです。ただし、関東地方の車両の座席は転換することができないため、知らない人と向かい合って座ることがあります。また座席が固く、座り心地はお世辞にも良いとは言えません。このようなことにならないように、JR北海道には721系のようにちゃんとした転換クロスシートを装備した車両を導入してほしいと思います。

まとめ

JR北海道の列車は長距離を走ることと、観光需要がある程度あるため、クロスシートを持った車両は存続するべきです。しかし、混雑緩和もしなければいけないため、デッキなしにして、クロスシートを装備する車両を先頭車だけにするなどの対策を行ったうえで、721系の後継型の車両を製造してほしいと思います。