札幌市から一般道でも1時間半の滝川市に位置している「ふれ愛の里・まるごとそらち」。コロナ禍ではありながらも、昨今のグランピングへの人気を受けて2021年4月26日に開業を果たした新しいキャンプサイトです。
敷地内には同施設を運営する北のたまゆらグループの天然温泉があり、キャンプ場を利用する方の他、日中は『美人の湯』『美肌の湯』としても知られるナトリウム泉を楽しむ地元の入浴客も多く見られます。
そんな「ふれ愛の里・まるごとそらち」ですが、話題のグランピングと・手ぶらキャンプという2つの新サービスが5月1日より利用可能となっており、実際に筆者もふれあいの里へ取材を兼ねて「手ぶらキャンプ」サービスを利用してみました。
施設の様子や、「手ぶらキャンプ」の詳細についても「本当に何も持って行かなくてもキャンプを楽しめるのか」という観点から、実際に利用してみた体験をもとにレビューしていきたいと思います。
これから「実際に滝川・ふれ愛の里に行くという方」や「手ぶらキャンプの詳細について知りたい方」の他、おすすめのキャンプサイトやグランピングサイトを探している方はぜひ参考にしてみてください。
手ぶらキャンププランとは一体何なの?
その前に手ぶらキャンププランをまだよく知らないという方などに向けて、プランの詳細を紹介していきたいと思います。
ふれ愛の里・まるごとそらちで提供されている手ぶらキャンププランは実は3種類あり、「ラクラク手ぶらキャンプセット」の他「プライベートな手ぶらテント」と「豪華な手ぶらテント」が用意されています。
「ラクラク手ぶらキャンプセット」では最大大人4名、「プライベートな手ぶらテント」では最大大人2名、「豪華な手ぶらテント」では大人4名~8名までの利用となっています。
施設内にある天然温泉への人数分の入浴料も込の価格ですので、なるべく最大人数での利用をしたいところ。
コスパ最強「ラクラク手ぶらキャンプセット」
今回筆者らは前者の「ラクラク手ぶらキャンプセット」を利用したのですが、こちらのプランでは税込み16800円で「BBQグリル・ベンチテーブルセット・ランタンセット・エア敷マット・エア枕・寝袋」を利用することができます。
設備も豪華!ハンモックつきの「豪華な手ぶらキャンプセット」
こちらのプランでは最大大人8人までの利用が可能なのが大きな特徴。「ラクラク手ぶらキャンプセット」や「プライベートな手ぶらキャンプセット」にはない大型のテントやタープの他、ハンモックも使用することができます。
また、現地に行ってわかったことなのですが豪華な手ぶらキャンプセットで利用することができるテントサイトはセンターハウスや新設されたトイレ、駐車場の目の前に立地しており、非常に利便性が高くなっていました。
センターハウスでは生ビールなどの販売も行っていたので、ビールの購入もめんどくさくありません。
実際に利用してみた様子
では実際に筆者が利用した時の様子を写真付きでみていきたいと思います。
テントの様子
まず、こちらが今回利用させていただいたテントの様子となっています。
テントやタープの他、焼き台やテーブルなどのキャンプ用品一式はすべてlogos(ロゴス)で統一されていました。
また、手ぶらキャンプセットのどのプランでもあらかじめテントや寝袋などが準備されており、到着してすぐにキャンプを楽しむことができるのが魅力です。
もちろん後片付けも最小限ですので、「キャンプを楽しみたいけど準備や後片付けが面倒」という方には非常におすすめとなっています。
椅子に関しても長椅子の他、布製の折り畳み式の椅子も用意されており、なかなか使いやすかったです。
(途中でポータブルの折り畳み式椅子を買おうかと悩みましたが、購入しないで正解でした。)
テントの中はこのような感じです。人数分の寝袋とエア枕が用意されていました。
また、エアマットが下にひかれているので寝心地も固くなく快適でした。
付属品の様子
こちらが実際に付属品として準備されていたものです。
左から「チャッカマン・軍手1セット・着火剤(6枚)・炭(3㎏)・LEDライト(3セット)・網2枚・トング・紙皿と紙コップ・割り箸(人数分)」が入っています。
そのほか、大型の焼き台1台と炭ばさみも準備されていました。
筆者たちは事前に公式HP上で用意されているものを一応確認をしたのですが、「紙皿や紙コップ、割りばしやトング、炭ばさみ」などを途中で購入してしまいましたが、実際に使用する機会はほとんどありませんでした。
追加で持って行ったもの・購入したもの
そんなラクラク手ぶらキャンプセットですが、実はこれに追加して購入・準備したものがありました。
実際にこのサービスを利用する際には有益な情報だと思うので、筆者の反省も織り交ぜながら皆さんに共有していきたいと思います。
追加購入・準備してよかったもの
- 炭(備長炭10㎏) →木炭3㎏では絶対に足りないと思い購入。灰の少ない、火持ちの良い備長炭(練炭)を購入。
- 着火剤 →6枚ほどしかなく、夜と朝に2回火起こしをするなら多めに持っていくのがべ
- 紙皿・紙コップ・割りばし →人数分しかないため、風で飛ばされることなどを考えても少し多めに持っていきたい。
- キッチンバサミ →調理器具類が準備されていないので、持っていきたい。
不要だったもの
- 透明ビニールゴミ袋(50枚) →数枚は準備されていた。ホームセンターで購入したため大量に購入してしまったが、家庭から数枚持ってくるか百均で購入するのがベター
- 炭ばさみ →とくにこだわりがなく、1本でよければ準備されているものでOK。2本あれば便利という方は準備した方がいい。
- トング →2本用意されており、購入したものを使用する場面はなかった
持っていけばよかったもの
跡でひとつひとつについて詳しく見ていきたいと思います。
- チャッカマン
- ランタン類
- 滝川市のごみ袋
利用して気づいた点
それでは、「手ぶらキャンプ」を実際に利用をしてみて気が付いた点をすこし見ていきたいと思います。
後片付けは「ゼロ」ではない
まず一点目は「全く片付けをする必要がないわけではない」という事です。
もちろん、キャンプですので後片付けを行う事は普通ではあるのですが、「手ぶら」がどこまでを指すのかは気になるところ。
実際に行った後片付けとしては
- 「ゴミ」の分別
- 炭の火消し
程度でした。
炭の処理に関しても、受付時に係りの方から「炭は火を消してそのままで結構です。」との案内があったので、炭をまとめて回収所までもっていく必要もありませんでした。
また、洗い物に関しても特に必要がありませんでした。
テントの撤収や洗い物がなく、スムーズにキャンプ場を後にすることができるのは非常に良い点だと思いました。
ごみの分別については、キャンプ場がある滝川市のルールに従うと分別区分が複雑で面倒であったのが印象的でした。(例えば、ビン・缶・ペットボトルがすべて区別されており、ごみ袋が異なるなど)
近隣のコンビニでゴミ袋のばら売りを行ってはいますが、撤収当日に購入しに行ってみると売り切れ。滝川市で処分をしようと考えているかたは、あらかじめの購入をしておいた方がいいかもしれません。
ちなみに、筆者たちは受付時に係員から「ゴミは分別だけしておいてください」と指示されたのですが、退去時に持ち帰れと別の係員から指示されました。
このような対応の違いはいかがなものかと思います。
この時の様子は別の記事で書くつもりですので、併せてご覧ください。
ランタンは追加で持って行った方がいい
次に、ランタンなどの光源は用意されているものとは別に持ってきてもよいのかなと思いました。必要最低限度のLEDライトなどは準備されていますが、水道やトイレまで移動する際などに持って移動をしてしまうと、テントなどを照らすものがなくなってしまします。
懐中電灯のほか、暖色系のライトを持っていくのがよいでしょう。
炭は絶対に足りない
三点目は「炭」についてです。
現地で用意されているのは、木炭(3㎏)で、14:00にチェックインしたとしても午後には灰になってしまう量しかありません。
夜までバーベキューを楽しみたい方や、朝もバーベキューを行うかたは必ず追加の炭を持参するようにしましょう。
その際は焚き付けや着火剤などもお忘れなく!
また準備されたチャッカマンですが、筆者が使用している間にガスがなくなってしまいました。幸い携帯していたライターで代用することができましたが、併せてチャッカマンなどももう1本持参するのがよいでしょう。
休日は市内のスーパーの在庫がなくなる
最後に、筆者たちは土日に手ぶらキャンプセットを利用してバーベキューを行ったのですが、その際市内のスーパーで肉や野菜などを調達しようと買い出しをしました。
しかし天候に恵まれたことと多くのキャンプを楽しむ方がいたこともあり、BBQ系のお肉などは在庫が少なくなっていました。
市内のスーパーを数件回りましたが、どこもカット肉などの在庫は希薄でしたので、可能であれば札幌などであらかじめ購入しておくことをおすすめします。
結論
「手ぶらキャンプセット」は頑張れば「手ぶら」でも楽しめる。追加で準備をした方がベター
という結論に至りました。
「テントの設営や片付け・洗い物」などの手間がないことや、人数分の入浴チケットが料金に含まれており、一人4200円~という価格で楽しむことができるのが魅力のこのプラン。数点のアイテムを事前に用意しておくことで、さらに楽しむことができそうです。
ふれ愛の里・まるごとそらち
〒073-0041 北海道滝川市西滝川76番地1|営業時間:午後12:00~翌日午前10:00、グランピング及び手ぶらセットは午後14時~|TEL:0125-26-200|HP:https://marugoto-sorachi.com/|JRの場合:千歳 ⇔ 札幌 40分、滝川 ⇔ 札幌 50分、滝川 ⇔ 旭川 30分、自動車の場合:滝川 ⇔ 札幌 1時間30分、滝川 ⇔ 旭川 45分