前回までに、MCCシリーズとして、スカイマーク、エアドゥをご紹介しました。今回は第3弾としてスターフライヤーをご紹介したいと思います。
まだ第1弾、第2弾を読んでいないという方はこちらも読んでみてください。
スカイマークを徹底レビュー
https://tabi-plus.com/2020/03/11/skymark-review/
エアドゥを徹底レビュー
https://tabi-plus.com/2020/03/14/airdo-review/
スターフライヤーとは
北九州空港を拠点としている航空会社で、私が紹介する4つの航空会社の中では最も最近にできた航空会社で、2002年に設立されました。もともとは神戸航空株式会社として設立され、神戸空港への就航を目指していたようです。しかし、移転後の北九州空港に拠点を変更して2006年に北九州空港から羽田空港への路線で就航を果たしました。ちなみに、現在は埋め立て地の上にある、海上空港となっている北九州空港ですが、かつては福岡県の小倉市曽根という場所にある陸上の空港でした。
スターフライヤーはANAと提携関係にあり、現在はANAが筆頭株主となっています。塗装は黒色となっており、美しい機体となっています。
スターフライヤーでは、利用する路線によって羽田空港の使用ターミナルが異なっているので注意が必要です。羽田空港から福岡空港、北九州空港に向かう場合は、第1ターミナル(JALがメインで使用するターミナル)のスターフライヤーのカウンターで搭乗手続きをします。羽田空港から関西空港、山口宇部空港へ向かう場合は第2ターミナル(ANAがメインで使用するターミナル)のANAのカウンターで搭乗手続きをします。
使用するターミナルはスケジュール変更などの際に同時に変更になることもあるので、詳しくは公式サイトのリンクを貼っておくので確認してください。https://www.starflyer.jp/checkin/haneda/
料金設定は地元民向け?
まず、スターフライヤーの運賃には、早割に該当する「そら旅」、搭乗日直前の運賃である「STAR7」、「STAR7A/B/C」、「STAR3」、「STAR3A/B/C」、「STAR1A/B」、地元民割引の「スターQ割」が代表的な運賃としてあります。順を追って説明していきます。
そら旅とは
そら旅とはANAの「ANA SUPER VALUE」やJALの「先得」のに該当する運賃システムで、そら旅80、75、60、55,45,28,21が存在しており、それぞれ80日前、75日前といったように、数字の期日までに購入をするというシステムです。早く購入すればするほどお得になるというシステムです。ただし、場合によっては搭乗日直前のほうが安くなる場合もあります。
搭乗日直前の運賃
上記で紹介した「STAR○○」というのはすべて搭乗日が近い方向けの運賃です。例えば、「STAR7」は搭乗便の空席予測に連動して運賃が変更されます。それがA/B/Cの区分になっています。空席が多い場合は運賃がそら旅80と同等の値段まで下がる可能性もあります。「STAR3」と比べると、最安値で1000円、最高値で2000円ほど安くなるので、安い場合はすぐに予約しましょう。
「STAR3」はさらに搭乗日が迫っている方向けの運賃です。こちらも、空席予測によって運賃が変動します。空席予測が多ければ、そら旅60ぐらいの運賃となりますが、空席が少なければ、それほど安い運賃とは言えないでしょう。しかし、「STAR1」と最安値を比較すると、10,000円ほど、最高値を比較すると4000円ほど安くなることもあるので、時期を見て判断しましょう。
「STAR1」は搭乗日前日まで予約することができる運賃です。こちらも普通運賃を支払うよりは安く利用することができるので、しっかり活用するとよいでしょう。
スターQ割とは
「スターQ割」とは、福岡県、山口県、大分県、佐賀県、熊本県に在住もしくは本籍を有する人やそれらの地域に2親等以内の親族が在住している人、またこれらの地域に勤務地の所在地がある人が利用することができます。
ただし、この運賃を利用するにあたって、「スターQ割会員カード」が必要になります。このカードは羽田空港第1ターミナルや北九州空港にあるスターフライヤーのカウンター、または羽田空港第2ターミナルや中部空港、山口宇部空港、福岡空港、那覇空港のANAカウンターで行うことができます。
必要書類は登録する本人が在住もしくは本籍がある場合は健康保険証や住民票(発行から6か月以内)、運転免許証、パスポートなど住所が記入されている公的書類でコピーは不可となっています。
2親等が上記の地域に住んでいる場合はその親族と登録者の関係を証明する戸籍謄本や戸籍抄本などの6か月以内に発行された公的書類1通です。勤務地の所在地の場合は、社員証や6か月以内に発行された就業証明書などの勤務先の住所が明記されているものです。
スターフライヤーのリンクも記載しておくので、詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。https://www.starflyer.jp/fare/fare_list/star_q.html
入会金に1000円かかり、運賃は通常運賃よりは6000円ほど安くなりますが、そら旅などの運賃よりは安くなっていないので、入会はよく考えてからしたほうがよいと考えます。
手荷物の扱い
手荷物は大手航空会社と同様に20㎏まで無料で預けることができます。ただし、3辺の合計が203㎝以内となっています。それ以上の場合は国内線予約案内センターへ連絡をするようにとのことです。機内持ち込みは55㎝×40㎝×25㎝以内、3辺の合計が115㎝以内で10㎏までのもの1つと身の回りの品となっており、こちらも大手航空会社と同様です。
機内のサービス
スターフライヤーの機内サービスは、スターフライヤーの機体の高級感にぴったりな内容となっています。ドリンクサービスはタリーズコーヒーと共同開発をしたオリジナルブレンドのコーヒー、たまねぎの甘さと旨味が溶け込んだオニオンスープ(羽田、中部、那覇到着便)、ミネストローネ(羽田、中部、那覇出発便)、青森産リンゴを使用した、果汁100%アップルジュース「希望の雫」、冷茶「福岡の八女茶」、コカ・コーラ、温かい日本茶、ミネラルウォーターというラインナップになっています。ちなみに、コーヒーにはカレ・ド・ショコラのビターチョコが付いてきます。
また、他にもスターフライヤーオリジナルキャンディーやオリジナルポストカードの配布、毛布や携帯電話充電器の無料貸し出しもあります。小さな子供連れには絵本の貸し出し、機内でのミルクづくりの手伝いなどをしてもらうこともできます。また、化粧室にはおむつ交換台を備え付けています。
座席について
スターフライヤーの最大の特徴は座席幅の広さです。ANAが166席使用で運用しているエアバス320-200型を150席という広さで運行しており、LCCの同型機の180席仕様とは雲泥の差です。
座席には黒のレザーシートを使用しており、プライベートオフィスやホテルのラウンジをコンセプトにして高級感を演出しています。また、ヘッドレストとフットレストが装備されており、座席はリクライニングに応じて座面もスライドするなど、くつろげる装備がたくさんつけられています。
また、各座席にはパーソナルモニターが装備されており、フライト中も退屈することが無く、座席の膝裏付近には電源コンセント、パーソナルモニターの横にはUSBポートがあるなど、大手航空会社の国際線仕様の機体とほぼ同じ装備が用意されています。
座席指定
スターフライヤーでは、利用している運賃によって指定できる座席が異なりますが、搭乗日前日の00:00からは選ぶことができる座席が追加されます。もし予約時に好きな座席が無ければ追加されるタイミングでチェックすることをおすすめします。
まとめ
スターフライヤーは豪華な内装やサービスを売りにはしていますが、値段はANAやJALと同等か、安くなっている場合もあり、くつろぎやすい空間を安く提供してくれるので、高級感のある旅を楽しみたい方にはぴったりの航空会社だと思います。ぜひ機会があれば利用してみてください。
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