【保存版】JRの切符各種割引まとめ|JR解説シリーズ8

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旅で一番の出費となりうるのが交通費です。交通費を安く済ますことができれば、その分をおいしい食事や、お土産代に回すこともできます。

今回はJRの切符を安く買うことができる各種割引制度を解説していきます。知らなかったり、見落としていた割引もあるかもしれませんよ。

前回のあらすじ

前回は、「JRの乗車券の有効期間」について解説しました。

JR最長切符などの旅をする際には必ず確認しておく必要があるので、下のリンクから飛んで見てくださいね。

今回のポイントー割引制度一覧

まず、前提として、乗車券には大きく分けて4種類あるのはご存知ですか?

Point!

乗車券には普通乗車券定期乗車券回数乗車券団体乗車券の4種類

さらに、普通乗車券には片道乗車券往復乗車券連続乗車券の3種類があります。

片道乗車券

この中でも、片道乗車券は同じ駅を二度通らない「一筆書き」ルートに対して発行されます。

同じ駅を二度通らないルートならば乗車距離に関係なく、片道乗車券として購入できるんです。

例えば、「札幌市内→枕崎」「札幌市内→札幌市内(千歳、東室蘭、長万部経由)」などというきっぷも作ってもらえることになります。

往復乗車券

往復乗車券は出発駅と到着駅を同じルートで往復する場合に購入することができる。

片道の営業キロが601㎞以上の場合は「往復割引乗車券」となり、行き・帰りの運賃がそれぞれ1割引きになる

連続乗車券

連続乗車券は片道乗車

券を2枚以上組み合わせたものと考えればよい。乗車するルートが一部重なる場合に発売されます。

ただし、1枚目のきっぷ(連続1)の到着駅と2枚目のきっぷ(連続2)の出発駅は同じでなければならない

例えば、松江→姫路→高知と旅をする場合、「松江→姫路」「姫路→高知」をそれぞれ片道乗車券として購入することもできるが、岡山-姫路間のルートが重なっているので、2枚を連続乗車券として購入することができます。

連続乗車券の効用は、2枚のきっぷの有効日数を足したものが全体の有効日数になることです。

回数乗車券

回数乗車券(普通回数券)は営業キロが200㎞以内の区間で発売され(乗車区間の両端の駅で発売)、11枚つづりで乗車券10枚分の値段で3ヶ月有効です。

途中下車や乗車区間の変更はできません。

団体割引乗車券

団体割引乗車券は8人以上が同一行程で旅行する際に発売されます。

普通団体と学生団体があり、学生団体は指定された学校の学生・生徒が、その学校の教職員に引率されて旅行する場合に申し込むことができます。

その際運賃は学生・生徒が5割引、教職員・付添人は3割引となる。

学割(学生割引)

学生割引(学割)乗車券は指定された中学・高校・大学・専修・各種学校の学生・生徒が営業キロで片道101㎞以上を乗車する場合に発売され、運賃が2割引になります

購入する際には、出札窓口で「学生・生徒旅客運賃割引証」を提出しなければいけません。学割乗車券は車内で購入することはできない ので、「学生・生徒旅客運賃割引証」に購入する区間を書いて事前に購入しておく必要があります。

例題で確認

例題 東京‐豊岡間(山陰本線経由)の往復割引運賃を計算しなさい。

解答を開くを閉じる

東京‐豊岡間の営業キロは662.0㎞で、本来の片道運賃は10010円である。東京‐豊岡間の往復乗車券を往復割引で購入すると、行き・帰りの運賃がそれぞれ1割引きになる。片道運賃は10010円を1割引きにして9009円となり、さらに10円未満の端数を切り捨てて9000円となる。

したがって、9000円(行き)+9000円(帰り)となって、東京‐豊岡間の往復割引運賃は18000円となる。

答 18,000円

次回

次回はJR北海道で「合法的に無賃乗車ができる区間」を解説します。

ぜひ確認してみて下さい。