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北海道新幹線の函館延伸とミニ新幹線、そして特急北斗号。

北海道にとって2016年は大きな年となった。北海道と本州とを結ぶ北海道新幹線が新函館北斗駅まで開業したのだ。そして執筆段階の計画によると北海道新幹線の札幌開業は2030年度末まで迫ってきており、現実味を段々と帯びてきた。

このまま、開業に漕ぎ着けることがほぼ確実となっている北海道新幹線であるが、未だあの問題に終止符が付けられていない。「函館延伸」問題である。

北海道第3の年で、夜景や海の幸で国際的にも有名な函館市であるが、意外にも函館市内まで新幹線は通っていなく、新函館北斗駅から約25分かけてアクセス列車を利用しなければ函館市内にはたどり着くことができない。

そのため、この北海道新幹線の「函館延伸問題」は度々ネット上でも取り上げられているのだが、今回は経済の視点からではなく延伸後の姿について考えてみようと思う。

在来線特急列車と第3セクター

函館延伸ということはつまり札幌–函館間が乗り換えなしで結ばれることを意味する。そのため、まずは現在同区間を結ぶ特急列車について考えていく。

特急北斗号は札幌ー函館を結ぶ特急列車として多くの観光客を初めとする旅客を運んでいる。

この特急北斗号が通る路線は函館本線・千歳線・室蘭本線・函館本線で、途中に新千歳空港やショッピングモールに近い南千歳、苫小牧、ウポポイのある白老、登別温泉などを訪れる多くの旅行客が利用するの登別などに停車をする。

このルートは所謂「海線」とも言われるものであり、噴火湾周辺にある都市や観光地を結ぶことに由来する。

実際に函館を観光で訪れる旅行者の多くはこの北斗号を利用しており、コロナ以前は車内は様々な言語が飛び交うほどに賑わっていた。

しかし、コロナショックの前からこの路線の一部線区は赤字路線としても知られており北海道新幹線の札幌延伸後は並行在来線の第3セクター化が行われようとしている。

貨物需要があるため、なんとか途中の長万部駅までは廃線にはならないとされているが、目的地が同じである北海道新幹線と特急北斗号を今のまま維持するとは考えがたい。

そこで、札幌ー東室蘭・室蘭を結ぶ特急すずらん号にも着目してみたいと思う。

特急すずらん号は特急北斗号と似ている部分も非常に多い。

すずらん号の運行は北斗号の途中の停車駅である東室蘭(正確には、東室蘭からは普通列車となり、室蘭まで運行される)までとなっていて、東室蘭までの停車駅の数はすずらん号の方が多い。

一方、異なる部分としては北斗号は気動車、すずらん号は電車であることが挙げられる。

つまり、北斗号はすずらん号に比べて運行コストがかかる。時速130kmの運行に耐えうる車両を建造する費用のほか、運行に必要な燃料費もかかる。

JR北海道の場合、特急北斗号の運行区間、つまり東室蘭までは電化区間となっている。しかし、それ以降は非電化区間で赤字の額も大幅に増えている。

長万部駅までの電化

現状説明が長くなってきてしまったが、では具体的にどのような変化が行われる可能性があるのか。

まず、現状、東室蘭までの電化区間をさらに延長して長万部までの電化を行うのではないかと思う。

そして函館ー長万部までの在来線のルートは今まで通り第3セクター化されると思う。

ミニ新幹線と北斗号

北斗号はではどのような変化を遂げるのか。

魔改造を繰り返した苗穂工場をもつJR北海道であるので、どのような形になっても全く驚かないが、おそらくミニ新幹線化すると考えている。

つまり、ミニ新幹線として函館から既存設備を改修して新函館北斗駅まで運行。そこからは新幹線の設備を利用して長万部まで運行。そこからは先述した通り新たに電化した長万部ー東室蘭区間を活用しつつ、以降は今までと全く同じく、千歳線経由で札幌まで運行するというような感じだ。

これならば、ウポポイや登別温泉、新千歳空港と行った主要施設にも簡単にアクセスすることができるようになるだけでなく、在来線の第3セクター化も行うことができる。

またミニ新幹線として新幹線ように整備された区間を走行することにもなるので、時間短縮にもつながると思う。

新函館北斗・長万部での開放・結合

そして最後に新函館北斗駅と長万部駅を生かしてミニ新幹線と北海道新幹線の連結と開放を行うのではないかと思う。

具体的には以下のような形である。

まず、函館駅を出発したミニ新幹線は新函館北斗駅まで走行。そこで北海道新幹線と結合して長万部まで共同走行をする。

そして長万部駅で列車の連結を切り離し(開放)、北海道新幹線は小樽経由で、ミニ新幹線・北斗号は東室蘭経由で札幌を目指す。

それと同時に、函館を出発したミニ新幹線は本州方面に進む北海道新幹線と連結することも可能だ。

これにより、本州から来た旅客は乗り換えなしで函館まで移動することができるようになる。

この方式ならば、既存の設備の改修だけで対応できるほか、電化に伴って普通列車も含めた電車での運用が可能になり、コスト削減につながるのではないか。

函館駅乗り入れでは不十分。攻めの運行を。

この函館延伸問題に関しては、北海道新幹線の函館延伸を経済効果や経済波及効果などに基づいて議論することが多い。

しかし、盲腸線である函館に新幹線を通すなどという一時的な対策ではなく、今後の需要喚起と利便性向上を目的としてJR北海道には大規模で大胆な計画を作成してほしいと思う。

旅客を観光地に届けるミニ新幹線と、本州と札幌をダイレクトで最短時間で結ぶフル規格新幹線=北海道新幹線の両立は十分に可能だとおもう。

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