前回、MCCのレビューシリーズとしてスカイマークをご紹介しました。今回は第2弾としてエアドゥをご紹介したいと思います。
まだ、スカイマークの記事を読んでいないという方はこちらも読んでみてください。
https://tabi-plus.com/2020/03/11/skymark-review/
エアドゥとは
エアドゥは前回紹介したスカイマークと同様に、1996年に設立された新規航空会社の1つで、北海道国際航空として設立されました。名前の通り、北海道を基盤とした航空会社で、1998年に新千歳空港から羽田空港への路線で就航を果たしました。
2002年の民事再生後は、ANAとの提携を強化し、現在ではANAとコードシェアなどを行っていますが、「北海道の翼」を名乗り、サービスは北海道らしさを随所に出したものになっています。特に後述する、機内のドリンクサービスや座席にはいたるところに北海道らしさが詰まっています。
料金設定は道民向け?
前述したように、エアドゥは北海道の翼を名乗っています。そのため、大手航空会社のANAやJALの早割に該当するAIR DOスペシャルや直前でもおトクにと題したDOバリューという運賃以外に北海道発往復運賃や道民割引があります。順を追って説明していきます。
AIR DOスペシャルとは
AIR DOスペシャルとはANAのANA SUPER VALUEやJALの先得に該当する運賃システムで、75日前、55日前、45日前、28日前、21日前という風に予約期限があります。羽田空港-新千歳空港間は最安値が21日前が16,860円、75日前が8,060円と早く予約するほどお得に利用することができるようになっています。
DOバリューとは
DOバリューとはANAのANA VALUEやJALの特便割引に該当するシステムとなっていて、エアドゥでは3日前と1日前があります。こちらはANAやJALの運賃と比べても大幅な違いはないため、あまりお得感が感じられないかもしれません。
北海道発往復運賃とは
北海道発往復運賃はエアドゥが独自に発売する航空券で、北海道と本州を30日以内に往復する際に利用することができます。単純な往復運賃よりも4000円程度安くなりますが、この運賃の最大の特徴は、往復で区間が異なっていても適用することができる点です。
例えば、旅行で北海道に行くときに、行きは羽田空港から新千歳空港まで搭乗し、帰りは釧路空港から羽田空港への便に搭乗するといったことも可能です。使い方次第で充実した旅行をすることもできそうです。
道民割引とは
道民割引もエアドゥ独自の運賃制度です。道民割引では、北海道に在住している人、北海道に本籍を有する人、本社所在地が北海道の企業に勤務している人が割引の対象となります。
この運賃を利用するにあたって、My AIRDO会員に登録している必要があります。この登録を済ませたのち、道民会員の仮登録をし、予約などを済ませます。仮登録は1年間有効なので、その期間の間に空港のカウンターに住所や本籍地がわかる公的書類と仮登録時に発行される仮道民番号を持っていき、本登録をしてください。
こちらの公式サイトも併せてご確認ください。https://www.airdo.jp/plan/fare/doumin/reg/
手荷物の扱い
手荷物は大手航空会社と同様に20㎏まで無料で預けることができます。機内持ち込みは55㎝×40㎝×25㎝以内、3辺の合計が115㎝以内で10㎏までのもの1つと身の回りの品となっており、こちらも大手航空会社と同様です。
機内でのサービス
まず特徴的なのが、新千歳空港を午前8時に出発する12便と羽田空港を午前6時50分に出発する11便での無料モーニング提供です。十勝地方でとれた生乳で作った練乳と根釧地方の生クリームを生地に練りこんだ、北海道練乳ブレッドが提供されます。
無料ドリンク
ドリンクは無料提供となっており、珈房サッポロ珈琲館の豊かな味わいが楽しめるブレンドコーヒーや北見地方のたまねぎを利用したオニオンスープ、緑茶、大雪山系の山ではぐくまれた「ゆきのみず」、アップルドリンク、北海道産牛乳を使用したジョージアミルクコーヒーなど、北海道色がいたるところに見受けられます。
機内オーディオ
機内オーディオでは、北海道にゆかりのあるアーティストやタレントによる音楽プログラム、観光情報の発信などが行われています。また、オーディオを聞くためのイヤホンは、持ち込んだものを使うことができるほか、機内で貸し出しをしてもらうことができます。
毛布の貸し出し
もちろん毛布の貸し出しも大手航空会社と同様に、無料で行っています。ただし、新型コロナウイルスの影響で2020年3月5日から一時的に貸し出しを休止しています。
機内図書
エアドゥでは、機内図書として北海道やその他就航地の図書や、時間つぶしに使うことができるゲームシートを提供しています。こちらも、貸し出しのものは2020年3月5日から新型コロナウイルスの影響で貸し出しを休止しています。
座席について
座席はすべてエコノミーで、座席幅は大手航空会社も採用している79㎝(31インチ)となっています。機材はANAから移管された機材が多いので、ANAと雰囲気が似ています。また、基本的に電源コンセントはありませんが、2019年に導入した、767-300ER型機2機(登録番号JA612AとJA613A)にはUSB電源のコンセントが装備されています。またこれらの機材は、内装も北海道らしいデザインになっています。シートの画像はこちらのリンクもご確認ください。https://www.airdo.jp/corporate/release/2019/release-7682.html
座席指定は?
エアドゥでは座席指定は無料で行うことができるようになっています。ただ、安全上の都合や障害を持つ方などへの配慮のため、当日まで指定できない座席があるので、もし予約時に好きな座席が空いていない場合は、当日空港で変更を検討するのも1つの手段です。
まとめ
エアドゥは北海道に根差した経営を行っており、サービスや機体にも北海道らしさが出ており、北海道を随所に感じることができます。また、サービスは大手航空会社と比べても劣らないクオリティの高さがあります。そのため、北海道へ行く際はぜひエアドゥを利用してみてください。
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