HAC(北海道エアシステム)のすすめ(サーブ340編)

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HAC(北海道エアシステム)とは?

皆さん、HAC(北海道エアシステム)はご存じですか?以下HACと表します。HACとは、1997年に設立された、北海道札幌市にある丘珠空港という小さな空港を拠点とするJALグループの航空会社です。

就航路線は、丘珠空港から函館空港、釧路空港、利尻空港、三沢空港への各路線と函館空港から奥尻空港への路線です。

そもそも丘珠空港ってなに?

丘珠空港は札幌市営地下鉄東豊線の終点、栄町駅から空港連絡バスで5分、徒歩で15分程度の場所にある空港です。近くにはつどーむという雪まつりの会場にもなっている札幌市のコミュニティドームがあるので、その近くと言えばわかる方も多いかもしれません。

また、夏季にはHAC以外に、静岡空港や愛知県の小牧空港を拠点とするフジドリームエアラインズが静岡空港や長野県の松本空港への定期便を運行しています。かつてはANA系列のエアーニッポンネットワークが就航していたこともあります。

なんでHACをおすすめするの?

ここからは、なぜ私がHACの利用を皆さんにすすめるのかを教えたいと思います。最初に書いた通り、HACは1997年に設立された航空会社です。そのため、機材の更新は今まで行われたことが無く、2020年に初めて機材更新が行われることになりました。

ポイントは機材更新です。航空機マニアの方ならタイトルの時点で気づいてるかもしれませんが、HACが今まで利用していた、サーブ340型という機材は、既に日本ではほとんど運行されなくなっています。HACの機材が整備に入るときに、機体の貸し出しを行っていた同じくJALグループの日本エアコミューター(JAC)もこの機材をすでに退役させており、整備時に機材を借りることが困難になることはもちろん、HACの機材も老朽化が進んでいるので、機材の更新が決まりました。

HACが発注したATR42-600型は確定発注が2機、オプションが1機という構成になっており、最後の1機は状況を見て発注することになっています。確約の2機は2020年のうちに導入されることが決まっており、残りの1機も数年以内に導入されることが決まっているため、サーブ340型を撮影したり、搭乗することができる機会はそう多くはありません

サーブ340型は前方向かって左側が1席、通路を挟んで右側が2席という独特な座席配置をしており、座席もJALのSKY NEXTとは少し異なった内装を施している点も魅力の一つです。

だんだんと老朽化が進み、退役待ったなしのサーブ340型はほとんど乗ることができなくなり、日本ではHACのみが未だに定期便での運行を行っているので、ぜひ北海道を訪れてHACのサーブ340に乗ってみてください。