札幌市営交通をJR北海道に移管すべきこれだけの理由

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タイトルを見て「は?」となった方も多いかもしれません。しかし、札幌市交通局が運営する地下鉄と市電をJR北海道に移管することは大変メリットがあることなので、今回はそう考える理由をご紹介したいと思います。

札幌市営交通は道内有数の優良路線

そもそも、札幌市が運営している市営交通(地下鉄事業と路面電車事業)はどちらも、道内では有数の優良な成績を残しています。

例えば、札幌市が高速電車と呼んでいる、地下鉄事業は南北線、東西線、東豊線の3路線合計で9,410百万円つまり、94億1000万円の黒字を計上しています。(令和元年度)

また、令和元年度に限らず、14年間連続で黒字を計上しています。また、路面電車事業では54百万円つまり、5,400万円の赤字を令和元年度は計上しているものの、ループ化後の平成29・30年度にはそれぞれ4,400万円、4,700万円の黒字を計上しているのです。

参考までに、JR北海道の札幌近郊路線である、札沼線(学園都市線)桑園~北海道医療大学、函館本線札幌~岩見沢、同じく小樽~札幌、千歳線の白石~苫小牧の令和元年度の営業損益の合計額を挙げると、2,260百万円つまり、22億6000万円の赤字を計上しています。

以上のことから、札幌市営交通は道内でも有数の超優良路線ということができるではないでしょうか。

一方、JR北海道は、、、

一方の、JR北海道はというと、上記のように収益性が比較的良いと考えられる、札幌近郊の路線でさえ赤字であり、ほかにも比較的収益がよい日高本線の苫小牧~鵡川間でも赤字を計上しているのが現状です。

このように、JR北海道は全路線が赤字路線である。

では、なぜJR北海道はここまで赤字額が膨らんでしまうのでしょうか。その答えは簡単です。

よく言われているように、JR北海道の経営を圧迫しているのは、冬期の除雪費用です。札幌近郊区間でも、大雪による除雪の影響により年に数回は大幅な遅れや運休が発生することもあります。

また、そもそも沿線人口が少なく、乗車人員が少ないという問題点もあります。

上記のように、JR北海道には赤字体質にならざるを得ない明確な原因が存在しているのです。

まとめ

ここまで見てきたように、札幌市営交通の地下鉄事業と市電事業は道内では有数の優良路線です。

一方でJR北海道は、冬期の除雪費用や乗車人員の少なさから、万年赤字体質になってしまっているのが現状です。

そのため、札幌市営交通をJR北海道に移管することで、多少はJR北海道の経営改善につながるのではないだろうか。そのため、札幌市営交通はJR北海道に移管すべきだと考える。